アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

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アメリカの銀行口座は日本と違う? その種類と小切手の書き方も

 

アメリカ 銀行口座

 

 

アメリカの銀行口座の種類とその使い方

 

私が知識がなかった事で、渡米して面白いなと思ったのが「小切手文化」と銀行口座などのルールです。日本では銀行口座って、あまり規約などを気にせず使えてましたよね。

アメリカでも、今ではキャッシュレス文化と引落しが除々に浸透しているそうですが、いまだに、公共料金、家賃などの支払いは「小切手」が使われています。

 

では、ここではその小切手(小切手口座)から見ていきましょう。

 

銀行口座の開設については、下記記事でご説明しています↓

surviving-usa.com

 

小切手口座(CHECKING ACCOUNT)

 

まず、アメリカの小切手口座とは、小切手を切って(書いて)支払いを行うための口座です。給与振り込みや引き落としなどにも使われます。

 

小切手口座は、最低預金額を下回ると、口座維持手数料(service charge)がかかる場合もあるので、口座開設の際に確認する必要があります。

実際には、最寄りの銀行で口座を作れば、小切手での支払い履歴をメモするトランザクションノートと言われる手帳と何枚かのサンプルみたいな小切手を送ってきます。

そのペラペラのサンプルみたいな小切手を使って(小切手を切って)しまったら、早めに銀行のオーダー部門に電話し、小切手の冊子をオーダーします。

 

また、ATMで使えるカードもこの口座に紐付いていて、これで現金を引き出せます。

 

小切手の書き方

 

小切手(CHECK)は、一枚一枚番号がついた小切手に連番が印字してあり、その一枚一枚が小切手手帳(CHECK BOOK)という冊子になっています。

 

書き方は、下記の項目を該当箇所に書くのみ。後は、1枚を小切手手帳から切り離して、例えば電話代の支払いなら電話会社の宛先に郵送(Payment slip-支払い伝票と一緒に)するだけです。必要事項を書きこむ際は、油性でなくて良いので、ペン(黒インクか青インク)で書きます。

 

支払いの項目

 

  • 支払った日(小切手を書いた日)

  • 支払う金額:金額欄に例えば$100.50(100ドル50セント)と数字を書き(注1)、その数字の横から横棒をまっすぐ右端まで引く、同時にone hundred and 50/100という風に英語で読みも書き(別欄)、その横からまっすぐ、右端まで横棒を引く注2)。
  • 支払い先を書く(正式名称)
  • MEMO(メモ)欄またはFOR(~用)欄に、何のための支払いか書く(例えば、1月の電話代だったらtelephone charge for Jan. 2021など。)
  • 自分であるという証明のために、サイン欄にサインを書く

 

注1: ちょっと日本人から見ると不思議ですが、英語書き部分のセント(cents)の箇所は、後ろに「/100」というふうに、分母を書くのが慣習です。また、数字書きの部分には、セント(cents)の箇所の数字の下に横線を引く人が多いです。

 

また、$100ちょうどの場合は数字書き部分に$100.00と書いてその横から横棒も引き、英語書き部分には、one hundred and 00/100(またはone hundred and no/100)と書いて、その横から横棒も引きます。

注2: この欄いっぱいに横に引く横棒線は、金額を空欄に書き入れられるなどの詐欺を防止するためのものだそうです。

チェックの書き方の図解がわかりやすいサイトがありましたので、リンクを貼らせていただいています。↓

 

参照元:キャピタルワン公式サイト

www.capitalone.com

 

小切手を書き間違えたら?

 

小切手は、連番が打ってありますが、書き間違えたら悪用されないようにvoid(無効)と大きく書いた上で、細かく破いて捨てます(シュレッダーなら尚良い)。

その場合、その小切手番号の次の番号のものに、新しく書く(小切手を切る)。私も初めは気になっていましたが、何枚書き間違えても新しい小切手を書けばOKです。

 

また、小切手は支払いを証明する必要があるときなどに、CHECK NO(小切手番号)を相手に知らせるので、私は支払いをした分の請求書などに、番号をメモするようにしてました。

 

小切手を書いたら履歴をメモする

 

小切手を書いたら(小切手を切ったら)、次の項目をチェックブックに付属するメモ帳(トランザクションノート)に書きます。

 

  • 小切手についている番号(小切手番号
  • 小切手を書いた(=支払った)宛先
  • 小切手上の金額(=支払った金額)

 

このプロセスはちょっと面倒くさいのですが、アメリカの銀行は通帳というものがないので、オーバードラフトといって、小切手の口座に充分な残額が入ってないのに小切手を書いてしまう(=不渡りを出してしまう)ことを防ぐためのものです。

 

ちなみに私は1回これをやってしまって、銀行からペナルティー(手数料)がかかりました。

一般的にこれを行うとクレジットヒストリー(金融上の信用履歴)に影響が出るので、できるだけ気をつけるようにとアメリカでは言われています。

 

そういったオーバードラフトを避けるためのサービス(オーバードラフトプロテクション)もあって、その契約をしているとその分料金はかかりますが、残高不足の際は一定額までなら貸付けしてもらう型で、オーバードラフトを防ぐことができます。

また、小切手口座からお金を引き出したときも、同様にチェックブックに記入して、同様にオーバードラフトを防ぎます。また、私は書き間違えてvoidにした小切手の番号もきちんと記録をしていました。

 

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貯蓄口座(SAVING ACCOUNT)

 

アメリカでは貯蓄をするための口座は別に持っておく必要があります。

 

アメリカの貯蓄口座にいれておくと、もちろん利子は付きますが、最低、口座にいれておかないといけない「最低預金額」がいくらと決められています(月に引き出せる回数も同様に決められています)。

 

私が失敗したこともあって、この最低預金額を守らなければというのを知らずに、口座がフリーズされてしまったこともあります。

なぜ先日口座を開いたのに使えないのか、銀行の不手際かと、まだ現地の人とのコミュニケーションに慣れていない渡米直後で、かなり焦った記憶があります。

 

なので、こういった予備知識が有るのとないのでは大違いですね。

貯蓄口座は利子は多少付きますが、この最低預金額が守れそうでない人、または忘れてしまう人は、この口座は暫く持たないという選択肢もあります。

 

他にも定期預金にあたるサーティフィケートオブデポジット(Certificate of Deposit)や、小切手と貯蓄の両方の機能を兼ねた、マネーマーケットアカウント(Money Market Account)もあるそうなので、利子や最低預金額等を確認して、状況にあった口座を開設すると良いと思います。

 

最後にアメリカの銀行口座で注意をすること

 

アメリカの銀行については、各々の銀行によって、口座維持手数料などの各種手数料がかかったり、かからなかったり。またその手数料の金額もまちまちです。

アメリカの銀行は、こういった手数料で儲かるようにしているのは否定できません。

余裕があるときに、各銀行間の違いも確認して、できるだけ手数料を抑えられるよう工夫をすると良いと思います。

また、留学生の場合は、そういった学生向けに手数料を免除してくれる口座があるか、銀行に尋ねてみるのも良いでしょう。

 

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