アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカでの車の運転ルールなどうっかり失敗しやすいポイントって?

アメリカ 駐車場

 

 

22.02.08更新

 

アメリカ移住後の車の運転についてですが、私の場合、交通ルールを習得し、運転しても、実際には失敗してしまうこともありました。現地の友人との会話では交通ルールなどはあまり話題にも登らないので、分からない点も少なくなかったのです。

 

それで、今回こちらでは、交通規則そのものでなく、交通規則にまつわる私の体験談、失敗談をご紹介していきたいと思います。

日本人としての盲点は、共通しているかと思いますので、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 

(実際の交通ルールは、各州管轄下のDMV公式サイト、ドライバーハンドブック等公式情報、最新情報をご参照ください)。

 

常に右側通行

 

言わずと知れた、アメリカでの“右側通行”。

日本で運転歴が長い方は感覚的に間違えやすいと思います。

 

アメリカでの運転時には常に気を引き締め、『右、右』と自分に言い聞かせる必要があります。

 

アメリカの自動車保険やロードサービスについては是非こちらをお読みください↓

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赤信号での右折

 

アメリカ 赤信号での右折とno turn on redの標識

 

日本では前方の信号が赤のときでも、「左折可(左矢印:←)」の標識があったら、歩行者など周りの交通に注意しながら左折して良いですね。

 

アメリカでは、通常が“赤信号での右折可”となっており、一時停止して歩行者や車両がいないか充分確認の上、赤信号での右折ができるようになっています(但し、一部の地域を除く)。

 

そのため、逆に、赤信号での右折ができないところには、“NO TURN ON RED(赤信号で右折不可)”という標識が立っていますので、その際は充分気をつけ違反にならないようにします。

 

車は頭から駐車するのは一般的

 

まず、アメリカの車の運転で「良いな~」と思ったのが、アメリカでは車を頭から停車することが一般的*1なことです。

 

すっと頭から入れて、さっと降ります。

 

日本人だと謎の運転のうまさで、後ろからきちんと駐車スペースに入れますよね。

 

私はこれがあまり上手でなかったため、自分のやり方が主流と認められたような気がしてアメリカでは嬉しい気分でした。

 

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カープールレーンとは

 

日本には無いので、はじめは珍しいカープールレーン。車の渋滞を防ぐ目的で作られていて、主に道路の一番左のレーンにあります。

 

車に人が2人以上乗り合わせていれば、そのレーンを優先的に走って良いことになっています。通常、このレーンは混まないので、助かるしくみです。

 

私は一度も運転して走ったことはないですが、知り合いのアメリカ人が何度か、「カープールでいきたいから乗っていくかい?」と誘ってくれました。

私はそのときは運転はしていなかったので、「カープールって何・・・?」状態でしたが、予め知っていたら現地の人との会話もスムーズですよね。

 

飲酒はビール一杯ならOK?

 

これはかなり驚いたのですが、アメリカ(カリフォルニア)では一般的に、ビール一杯位は飲んで運転していいと思っている人が多かった事です。

 

血中のアルコール濃度が0.08%以上検出されれば違法(州によってルールは異なる可能性がありますので注意が必要です。)ということで、日本の基準(0.3mg/mL、0.03%以上*)より若干緩めで、ビール1杯位は大丈夫だという認識の人が多いのです。

 

*引用元: アサヒビール公式サイト

飲酒が運転に及ぼす影響|人とお酒のイイ関係|アサヒビール

 

私は運転は下手ですし、顔がすぐ赤くなるので「あ~そうか。」とはならなかったのですが、現地の人はそういう人が多いようでした。

 

ですが、これは危険な匂いがしますよね。ちょっとエスカレートして多めに飲んでしまっては、あやうく拘置所行き(!)になりかねません。絶対に注意しましょう。

 

車中のアルコール飲料はダメ

 

前述の「ビール一杯くらいはいい。」の感覚からすると驚いたのが、私がアルコール飲料を車中に置いておきたいと言ったときのアメリカ人の友人の慌てようでした。

何でも、アメリカ(カリフォルニア)では、車のトランクに入れておくのは良いそうなのですが、車の座席(車中)にアルコールを持ち込んでいると罰金を取られるそうです。飲酒運転を防止する意味があるとのこと。

なんと不思議なこのバランス・・・。

 

ストップサインは難しい

 

アメリカで多い一時停止(ストップ)サイン

 

アメリカの郊外の住宅街ではストップサインが多く、私の場合、急いで運転する際にはつい、短めに停車、再発進してしまうこともありました。

アメリカでは、住宅街では、ポリース(警察)が良く見張っていて、ストップサインのところでは、「完全に」停まってから発車しないと、チケットを切られて(罰金を取られて)しまいます。

 

私は運転に慣れていないとき、数回これでチケットを切られています。

ある日などは、家に着く前の数分のところで、「ストップサインで停まっていなかった」と停車させられ、「しょうもないところで罰金取られたな・・・。」と思ってしまいました。

私はストップサインはちゃんと見ていたので、間違いなく停まったと思ったんですけどね(泣)。ひっかけじゃないかなと。

なので、気持ち、“完全に、しっかり長め”のつもりで停まり、再発進するよう心がけると良いようです。

 

また、画像のようなALL WAY STOPサインの場合は、全方向一時停止という意味。各方向から来た車全部が一時停止することになりますが、一番先に交差点に着いた方が優先となり、先に走行します。

この場合、どちらが先に着いたか不明な時には、右側の車が優先となります。

 

別のケースで、交差点において片方の道路にSTOPサインがない場合は、STOPサインが無い方の車両が優先です。

 

救急車・消防車・警察車両が来るとすぐ停まる必要がある

 

アメリカの救急車と関係の交通ルーツ 

 

これもちょっと驚いたことなのですが、アメリカ(カリフォルニア)は救急車、消防車、警察車両の走行が最優先で、それらの走行を妨げてはいけないという交通ルールがあります。

私もそれは充分承知だったのですが、実はこれでも失敗しています。

 

ある日、友人と食事をするために慣れない場所で待ち合わせ。パーキングを探していたところ、後ろから「ピーポーピーポー」と救急車のサイレンの音が。

 

“停まらなきゃ”と思いながら、救急車は後ろからまだ追いついて来ないし、もう少し前進したところで停ろうと思い、すっと前進後、空いていた路肩近くに停車。

 

すると、後ろから突然、「ウ~」という独特の音が・・・。

 

そういえば、さっき前の方に見かけたんだよね、警察車両。

 

そこで、警察の彼が言ったのが、「救急車が来ても、すぐ停まらなかった(You didn’t stop right away!)」

と。

 

もう~、“right away(すみやかに)”も、主観じゃないの・・・?

 

諦めずに、「停まりましたよ。」と言ってみましたが、チケットを切るその手を止めることはできませんでした。

 

現地の人に聞いたところによると、“すぐ一番近くの路肩に寄せるべき”だったということ。

 

車の運転が下手なときは一時期、こんな感じでチケット代の出費が多かったですね。特に救急車の場合、罰金は高いようで、私のときは$400~$500位(4万~5万円以上)、泣く泣く払いました。

 

踏切での一時停止はない

 

これも、始めはすごく違和感があった事です。

 

アメリカでは、踏切で車の一時停止がありません。

 

踏切のバーが降りていず、また、サイレンがなっていないならば、必ず、左右から列車が来ていないか自分自身で充分確認してから、踏切を走行します。

 

最後にもう1つ注意したいこと

 

アメリカの警察車両に対して気をつけたいこと

 

また、最後となりますが、アメリカでこのような交通違反警官に停められたら、きちんと指示に従うのが大前提! 指示されないうちはじっと座席に座っていること。車から降りたり、手を動かしたり(手はハンドルの上に置いてじっとしておくこと!)等、変な動きをしないよう注意が必要です。

 

ニュースでもよく見ると思いますが、危険人物と思われると銃を発砲されたりすることもありますので(実際に私はそういうシーンを目撃したことはありません。)、細心の注意が必要です。

では、アメリカで安全なドライブを楽しんでくださいね!

 

※こちらでご紹介しているルールは、カリフォルニア州の交通法規に基づいています。交通法規は、州・地域によって異なる場合もあります。

また、各州の詳しい交通法規は、管轄下のDMV公式サイトのドライバーハンドブック等で公式の最新情報をよくご確認いただき、運転してください。

 

*1:駐車スペースで車の向きが指定されている場合もありますから、そのような場合は指定されている向きで駐車しましょう。