アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカでバイリンガルという事-英語は上手になっても日本語で困るのでは?

帰国子女枠で面接試験を受けている女性 イメージ

 

 

現地の私立校で働いた経験

 

実は私、アメリカで日本人学生が通う“現地校”でも働いた事がありまして、そこで得た見識も、興味深いものがありましたので、こちらにご紹介しておきたいと思います。少しでも皆さんのお子さんの教育の参考になれば、嬉しいです。

 

さて、私の話からで恐縮なのですが、バイリンガルと言えば、実は私もアメリカに来て一年位が経つと、日本語力のひどい低下に驚くようになってきました。日頃、英語ばかりで生活していたために、思い立って日本の友人に連絡して話す際に、言葉が所々出なくなってきたんですね。

これはあまり、予想をしていなかった。また、メモ書きなどするときに、漢字も時々忘れていることに気づくように・・・。

 

漢字が苦手で英語は得意な日本人の子女

 

大人でも1年間英語漬けの生活になっただけで、こんなに簡単に日本語を忘れていくというのに、まだ母国語の定着もできてない子供となると、もっと忘れちゃいますよね。

 

私が働いたその学校(小~高校生まで通う学校)についてなのですが、もう今では本体は同じ名前で残っていないようなのですが、カリフォルニアで小規模で運営している日本人学生が通う、ある“現地校”でした。

そこでは、日本語で英語などの学科を教える先生と、英語で科目を教えるアメリカ人の先生がいて、かなりユニークで、比較的自由度の高いカリキュラムで教えている学校のようでした。

 

そこに通っていた生徒はというと、英語で授業を受ける事がほとんどなので、英語能力試験のTOEFLの点数などは、やはり全般的に良いようでした。ですが、これとは逆に、日本語の読み書き、特に漢字の読み書きが苦手な子が多かったのです。

それらの生徒達は、日本から駐在員として来たご家庭の子女だったり、また、日本の学校に何らかの理由で馴染めず、親御さんが環境を変えさせるために、アメリカの現地校に留学させている子たちでした。

 

なので、ほとんどの子は、将来は日本に帰国する予定で、日本の大学を受験し、日本で生活することになるということ。なので私は、漢字が読めない、書けないとなると、かなり将来致命的なのではと思ったものです。

 

私もそこでスタッフとして暫く働いていると、生徒に対する老婆心のようなものが出てきてしまい、子どもたちに、「漢字だけは一生懸命勉強したほうが良いよ!」と言ってしまっていました。

 

子供達は嫌がっていましたね。そんな必要ないとか、僕はあまり言語と関係のない道に行きたいから、あまり関係ないよとか(笑)。

 

補習校に子供を連れて行く教育熱心な親御さん

 

そんなこんなで、このように、現地で英語での授業を中心に全ての科目を習うのが、アメリカでは現地校というのですが、実は、それともう1つ、日本人が通う学校で“補習校”というのがあるのです。私も当初は知らなかったんですが。

 

これは、将来、日本に帰国した際に、日本語と英語のバイリンガルになれて、また、日本語でも不自由なく生活していけるように、日本の文化や習慣にも適応していけるように勉強するという目的があるようなのですが、塾のように週末の土曜日か日曜日に、子供を通わせるものなんだそうです。

 

考えると、月~金曜日までは現地校で、英語で普通の科目の授業を受け、週末は国語や数学を日本の教科書で学ぶ(理科、社会など他の科目も教えるところもあるそうです。)って、めちゃくちゃ大変ですよね。

 

アメリカにそのまま残って米大に行き、そのまま就職してしまう子達と違い、日本に戻る予定の子で、バイリンガルを目指す子達は、控えめにいっても相当努力が必要で大変です。

 

宿題もたくさん出ると、何かで読んだことがありましたが、そりゃ、日本で週5日の学校で学ぶ内容を、週に1回で済ませるのですから、たくさん宿題も出ますよね~(汗)。

日本人の子供って、日本でも塾に通ってレベルの高い学校を目指す子が多いですが、本当に大変ですね。

 

 

日系二世は会話だけの日本語になりがち

 

一方で、親御さんが既にアメリカに永住を決めていて、子供さんがいる場合、アメリカに残って、そのままアメリカ人として生活してよいことになるので、こういった日本語の教育は少々おろそかになってしまうようです。

 

家庭での親子での会話に終止してしまい、次第に日本語は失われていき、会話だけは二ヶ国語できるというようなレベルに落ち着いてしまいます。

 

実際に、私が暫く一緒に住まわせていただいたご家庭のお子さん達は、現地校にずっと通っていたので、会話こそ普通に流暢に日本語で話せるものの、立ち居振る舞いも、やはり、大らか、英語も流暢でアメリカ人的でしたね(実際、日系二世となりますが)。

 

ただ、お母さんの躾が良いので、日本人らしく丁寧で礼儀正しい部分を持っている子達でした。その子達は高校卒業後も、普通にアメリカの大学に通う事が決まっていました。

 

帰国子女の大学受験-帰国すると得られる羨ましい特典?

 

まあ、あまり長くなるので、ここでは、私が感激してしまった点を述べて終わりにしたいのですが、こういうふうに苦労してバイリンガルになった帰国子女って、実はすごく報われるな~と思った事がありました。

 

それが、良い大学に入学できる“帰国子女枠”なんですね。

 

聞いたところによると、この帰国子女枠って、アメリカの現地校を出た後、若干緩和された入学条件で、例えば、TOEFLの点数の提出と小論文などの入試で、結構レベルの高い、有名な大学(特に私立)に入学することができるっていうこと。

 

海外で培った国際性や、英語力などを、人物像とともに良く評価してくれるからだそう・・・。

いや~、これは良いな~と思ってしまいました。

 

ちょうど、私がその現地校に勤務していたときに、子供達の受験の時期と重なったので、どの子がどの大学に入れたとか、報告を聞く事ができましたが、結構皆、名の知れた大学に収まっていたようで、嬉しかったんですけれどもね。

 

いや~、「帰国子女枠って、おいしい。」と言ったら不謹慎でしょうかね(笑)。そうです、あの子達、伸び伸びと教育は受けられたものの、実は皆、異文化で苦労もそれなりにして来た子達ですからね。

 

それにしても、良かった。“帰国子女枠”という素晴らしい結末が無かったら、私はあの子たちの週末の補習校での頑張りも、ちょっと可愛そうに思ってしまったかもしれませんからね。普通のアメリカ人だったら、週末はスポーツでもして楽しむのにね、って。

 

でも、この結末があれば、全面的にポジティブな気持ちで応援できるというものです!

 

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