アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカ人って日本人とこんなに違う! 働き方や考え方で仰天?

アメリカの職場

 

職場でのカルチャーショックって、結構打撃が大きいもの。本日はそんなお話をしてみたいと思います。アメリカでのオフィス生活のちょっとした予備知識にしていただければ嬉しいです。

 

電話で誰と話しているの?

 

オフィスで私用の電話をするアメリカ人 イメージ


まず、私が初めてアメリカ人社員と働いたときに、驚愕してしまったことについて。

 

アメリカ人って、職場での就業時間中の私用電話が多いんですよね。しかも、席を立たずにその場で電話したり。それが会社で許容されているところがあるんです。

 

例えば、奥さんから家庭の事で相談とかで、男性社員に電話があると、長々とそのまま会話したり。また、その家庭での問題を解決するために、他のところに電話したりと、日本人にはビックリな習慣です。

 

また、自分の病院などのアポイントも、休み時間でなく、就業時間中にしたりする人も多いですね。

 

職場のプライベート空間

 

アメリカのオフィスのプライベートな空間とアメリカ人男性


次にオフィス内の環境についてですが、アメリカ人はジョブディスクリプション(仕事の管轄)で個々の仕事がはっきり分かれているせいか、仕事中に顔をつき合わせるのは苦手

 

またオフィスでも、デスクが壁側を向いていたり、パーティションや個室などのプライベート空間で業務に集中できるスペースを用意してあることが多いです。

 

日本の職場ではこれと逆に、仕事だけに没頭するというより、顔を見合わせながら、会話を交わしながら仕事をするという雰囲気が重んじられますよね。

 

私が現地で働いたオフィスでは(日系の会社も含めて)、一度もグループで顔を見合わせてデスクが並んでいた環境はなかったので、自分も次第にそれに慣れてしまいました。

 

その後日本に帰国した際には、机の島を共有する環境にはかなりの違和感を感じましたね(汗)。

 

人前でこれをしてはダメ

 

また、アメリカの会社でタブー視されているのが、社員の教育のためだとしても、他の社員がいる前で怒る(叱る)ということ。

 

日本では、机の並びがそもそも、顔を見合わせる型になっていることもあって、他の社員の面前で、ある社員を強めに怒って(叱って)しまったりする事もたまに見ますよね。

 

これは日本でも決して良いことではないでしょうが、アメリカでこれをしてしまうと、周囲からの信頼を失ってしまったり、ドン引きされたりします。

 

以前に私が、日本のグローバル系の企業で働いていた際、アメリカ人社員から直接聞かされた話なのですが、日本人で、役職がだいぶ上の方が、これをアメリカの同じグループの会社でやってしまい、社内に話が広まってしまったと・・・(その上司は、後でひどく反省をすることになったのだそうです)。

 

“部下を叱るときは、必ず2人っきりになったところで。”

 

これは覚えておいたほうが良い優先事項かもしれませんね。

 

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お給料面についてはどうよ

お給料の交渉も自分で?

 

アメリカでのお給料の交渉

 

また、アメリカの職場で、個人主義 的な面が出るのが、お給料の交渉です。

 

アメリカでも、年に1回または2回程度、職能給での評価がされるので、そういったタイミングを見計らって自分の業績や貢献をアピールするそう。

 

日頃から自分が成果として出してきたことを、数字などで分かりやすく、見えるようにしておいた方が良いですね。

 

私の例でいうと、アメリカに移住してはじめてのアルバイトで、簡単な経理の仕事を行っていたときに、アメリカ人の友人から、「時給が充分じゃないから、積極的に上司にアピールするように。」とアドバイスをされ、行動を起こしたことも。

 

“I think it’s time for a raise.(昇給いただく時期だと思います)”と、英語のフレーズまで教えて貰い、直接昇給をお願いしました。職場での業務が、うまく回るように貢献できた後での事でした。

 

結果、上司から、“もうこれ以上の昇給は無理だからね。”と言われつつも(笑)、無事時給をあげてもらうことができたので、この件は”交渉成功”と言えるかもしれませんね。

 

交渉炸裂のリスクに備える必要が

 

一方で、交渉炸裂のリスクもあるようで、着地点(要望がのんで貰えない場合は、どの位で落ち着くように交渉するかや、全く意に沿わなければ転職も考える等)を考えておいた方が良いようですね。

 

私に昇給のアドバイスをしてくれた当の本人(前出のアメリカ人)は、料理上手な人で、学生時代にイタリアンレストランで料理人として働いていたことがあるという話をしてくれたんですが、その時の失敗談を教えてくれたこともありましたっけ・・・。

 

腕が良かったため、レストランの顧客がかなり増え、その時点で昇給の交渉を行ったということ。

 

結果は・・・、残念ながら“交渉炸裂”

 

そのレストランは辞めることとなり、結局、初めのレストランより低い(!)時給で働くことになったと、笑いながら話してくれました。

 

若かったのね~(笑)。

 

アメリカでの残業に対する考え方は

 

日本では残業はあたりまえと思う男性


次は最後に、日本では多い”残業“の件ですが、アメリカでは会社員の場合、残業は通常無しの前提というのがあります。

 

以前に、アメリカでは “不法移民のメキシカンの人達も、必死に時間内に業務を終わらせるよう頑張っている”と、彼らの働きぶりを見た日本人の社員が、ひどく感激していたのも聞いたことがあって・・・。

 

さて、アメリカ人の勤め人の話に戻りますが、例えば、オフィスワーカーは基本的にお給料については、専門職や管理職扱いで年俸制で貰っている人時給で貰っている人がいて、年俸制の人は会社に長くいてもそれ以上お給料は出ないし、時給で貰っている人は、割増料金の手当を貰うことになるので、繁忙期などを除いては“残業しにくい体制”のよう。

 

なので、忙しいときは、年俸制の人達は、もちろん会社に残って業務を行う人もいるそうですが、早めに会社に行ったりして集中して終わらせたり、場合によっては家に持ち帰って業務を行う人も多いんでしょうね。

 

年俸制のお給料で、それにプラスして残業代を貰っているという人の話は、あまり聞いたことがないです。

また、時給で貰っている人においては、忙しいときに残業代が出なくなるのが嫌なので、年俸制に代わる(昇進して)のを拒んだりする人も多いそう・・・。

 

ありがちな話ですね~。

 

さて、本日は、主に職場でのアメリカ人の振る舞いなどについてまとめてみましたが、少しでも現地でのワークライフの参考にしていただけたら嬉しいです!

 

 では良いアメリカ生活を!